「オーバーレイ」と呼ばれるインディアン・ジュエリーを代表とする技法を得意とするホピ族は、アメリカ大陸最古の住民といわれています。
ホピ族は農耕部族であり、自然への崇拝心が非常に高いため自然をモチーフにしたものが多くみられます。
20世紀になる直前にズニ族からシルバーのジュエリー作りが伝わり、1930年代の末頃にはナバホ族と並んで「オーバーレイ」で優れたジュエリーを作り始めます。
そんなホピ族がつくり出す二重構造製法「オーバーレイ」とは1枚のシルバー板に模様を切り抜き、もう1枚のシルバー板を合せて作ります。
そのカッティングの技法は卓越したものがあり、そこに描かれるデザインは精神レベルの高いホピ族らしくSpiritualなものが多くみられます。
この技法は板を上からかぶせることから「オーバーレイ」と名付けられました。
また、「カチナ」と呼ばれる精神世界を表現する人形作りも得意とします。