ズニ族はニューメキシコ州の西端に居留置があり、平和的な部族と言われています。
スペイン軍と戦ったナバホ族やホピ族と異なり、彼らと友好的に付き合ったズニは積極的に外部の要素を吸収しながらも、自分たちの伝統も大切にしてきました。
彼らが作り出すシルバーアクセサリーの特徴は、なんといってもその繊細な細工にあります。
ターコイズやサンゴ、オニキスなどの素材を細かく砕き、精巧にはめ込んだジュエリーはカラフルなものが多く、芸術的評価も非常に高いのです。
そんなズニ族が得意とするのは「ニードルポイント」「インレイ」と言われる技法。
「ニードルポイント」は石を細長くカッティングし、花びらのようにアレンジし、これを単品で指輪やブレスレットにします。
その他に、直接石を削り出して蝶や動物の形にすることもよく行われます。
また、切り出した石をリングにはめ込んで模様をつくっていく「インレイ」という技法も有名です。