シルバーには『女の子が19歳の誕生日にシルバーをプレゼントされると幸福になれる』。これは、毎日身につけていれば自然に磨かれ、輝きを失わないと言われています。つまり、『プレゼントしてくれた人のことを想い続け、毎日身につけていればきっと幸せになれる』という話があります。
金は毒物には反応しないが、銀は毒物にすぐに反応して黒く変色します。だから、中世の王族や貴族が食器として銀食器を珍重したのは、食べ物や飲み物に毒が入っていると銀の食器が黒く変色して、 食べ物に毒が入っているとすぐにわかった為、毒物混入防止に大変効果があったといわれています。しかし本来は、銀食器はすぐに変色するので、常日頃から手入れをしなければならない為、 これほどきれいに管理を出来る従順な家臣がいるというのを自慢するためのものだったようです。
西洋だけでなく、東洋でも中国や韓国で長寿のお祝いに銀の箸を贈る風習があるのも同じ理由で、 それが長寿のお祝いに変化したものだと言われています。
また、銀には微生物や細菌の繁殖をおさえる殺菌作用もあるので、 食中毒になりにくいということからも食器に銀が珍重されていたようです。 お隣の韓国ではどこでも銀のお箸を洗って使用しています。
子供が産まれたらそのお祝いに銀のスプーンを送ることは、日本でも行われています。
銀の食器は裕福な生活の象徴で、「彼は口に銀のスプーンをくわえて生れてきた」と言う表現が西洋にはありますが、 これは「彼は生れながらに金持ちに生れた」の意味なので、 赤ちゃんに銀のスプーンをプレゼントするのは将来お金に困らない裕福な生活が出来る様にとの願いを込めたことが理由です。
銀は管楽器に使用したりメッキを施したりすると音色が大変向上する性質も持っています。
フルートに銀メッキをするのは装飾的意味もありますが、音色が良くなることが本来の理由です。 また、銀は電気抵抗が金属の中で一番低く電気が通りやすい、熱の伝導率も金よりも良い、 高周波も銀が一番特性が良いなど装飾以外にも多くの優れた特性を持っています。