●ネイティブアメリカンなどの間では、「地球をつつむおおいなる空」を表す石として、儀式用等に使われてきました。
また、旅の安全を祈願し危険を察知し、身代わりになるお守りとしても使われたそうです。
成功、幸運 の象徴ともされています。
●色むらがないライトブルーの石が最高品質とされ、これらは「ペルシャン」と呼ばれています。
つぎに高い評価を受けるのは、蜘蛛の巣のような模様のライトブルーの石でインディアンジュエリーに広く使われています。
●取り扱いの注意点としては、化粧品や汗、酢などにより容易に変色しますので、それらは避けましょう。
また、乾燥すると亀裂が入ることがありますので、注意が必要です。
●ターコイズはいろいろな処理をされた石や合成石が多い石で、種類・処理法が多く、合成石などと区別するのは難しいと言われます。
トルコ石に合成樹脂、プラスチックなどの無色材を含浸処理させたものを、スタビライズドターコイズといい、そうすることで色、光沢、強度、薬品に対する耐性をよくさせます。
通常販売されているトルコ石はたいていがこのタイプで、天然との違いを明記されて取り引きされていません。
何も処理されていない天然のトルコ石より安価で扱いやすいです。
また練りターコイズといいターコイズの粉に着色剤を加えプレス加圧などで固めた物もあります。
●合成トルコ石(synthetic turquoise)もあります。天然トルコ石と基本的に同じ化学組成、結晶構造をもつ人造結晶で、ギルソン社製が有名です。
●語源は、トルコ石という名前ですが、産地はトルコではありません。トルコ経由でヨーロッパに流通したために、その名前がつけられたのです。
産出国はイランでとれるものが最上質とされ、アリゾナ州は最大の産地です。エジプト、メキシコ、中国、ブラジル、オーストリアなどでも産出されます。
イラン産のトルコ石は一番青く、アメリカ産のトルコ石は緑がかった青、中国のトルコ石は、かなり緑色をしています。
●「ホワイトターコイズ」として知られている「ホワイトバッファロー」はターコイズとは成分が少し違います。
ターコイズは銅とアルミニウムの含有量によってスカイブルーから緑色まで変化します。
銅を多く含むと青になり、アルミニウムを多く含むと緑色になります。
「ホワイトバッファロー」は、この銅とアルミニウムが含まれない白いもののことです。
これらの成分が含まれていなければターコイズと呼ぶことはできないようですが、一般的には「ホワイトターコイズ」として販売されています。
の石は見つけることが難しいため、インディアン達が「白いバッファローと同じくらい難しい」とされ名付けたといわれています。
安価なハウライトをホワイトターコイズとして販売しているところもあります。
●トルコ石は色を変化させて、それを身に付けた人から危険や病気を遠ざけると考えられてきました。
採掘された宝石のうち最古のものの一つです。
●軽くてもろく、色があせたりひび割れしやすいので、蝋や樹脂に浸して、外観を修復したりされています。
●イラン産のスカイブルーのトルコ石が、一般的にはもっとも人気があるとされてきましたが、チベットでは緑色の方が好まれているそうです。
●イミテーションには、着色したハウライト、骨や歯の化石、石灰石などがあります。
●最近アクセサリーだけでなくいろんなシーンで活躍しているトルコ石ですが、この機会に色んな意味を知ってみると面白いかもしれませんね。
硬度:5~6 (ダイヤモンドが10)
比重:2.76